
📑 この記事の内容
先日、ある飲食店のオーナーから聞いた話なんですけど、「見積もりが30万円と150万円で、なんでこんなに差があるのか分からない」って。この疑問、めちゃくちゃ多いんです。
まず、ざっくりとした相場感から掴んでいきましょう。ホームページ制作の費用は、大きく分けて3つの価格帯に分類できます。
【価格帯別の目安】
でも、これだけだと「うちはどこに当てはまるの?」って思いますよね。大事なのは「何のためにホームページを作るのか」なんです。
【目的別の費用相場】
ECサイトの幅が広いのは、無料ツールで作る場合から、独自システムを構築する場合まで様々だからです。
制作会社の営業担当が言ってたんですが、「最初からうちに頼めば安く済んだのに」と後から言われることが多いそうです。でも、本当にそうなのか?依頼先によって何がどう変わるのか、整理してみます。
制作会社に依頼する場合
費用相場は50万円〜200万円が中心帯。会社の規模によっても変わります。中小規模の制作会社なら30万円〜100万円程度で対応してくれるところも多いですし、大手になると最低100万円〜というケースも。ディレクター、デザイナー、コーダーとチームで対応してくれるので、品質は安定しやすい。ただ、間接費(オフィス代、人件費など)が乗るぶん、どうしても単価は上がります。
フリーランスに依頼する場合
費用相場は10万円〜80万円程度。制作会社より安くなる傾向があります。間接費が少ないぶん、同じクオリティでも費用を抑えられることが多い。ただし、一人で対応するので、スケジュール管理や品質にばらつきが出やすいのも事実。実績やポートフォリオをしっかり確認することが大事です。
自分で作る場合
WixやJimdo、STUDIOなどのノーコードツールを使えば、月額0円〜3,000円程度で作れます。ただ、「時間」というコストを見落としがち。業界あるあるなんですけど、「自分で作ろうとして3ヶ月かかった」という話、本当に多いんです。その3ヶ月、本業に集中していたら?という視点も持っておきたいですね。
同じ「ホームページ制作」でも、見積もり金額が大きく変わる理由。ここを理解しておくと、見積もりを見たときに「なぜこの金額なのか」が分かるようになります。
1. ページ数とコンテンツ量
シンプルな話で、ページが増えれば費用も増えます。5ページ程度の会社案内なら30万円〜、20ページを超えるような情報量の多いサイトなら80万円〜が目安。最初に「本当に必要なページは何か」を洗い出しておくと、無駄な費用を抑えられます。
2. デザインの複雑さ
テンプレートを使うのか、オリジナルデザインを起こすのかで、10万円〜50万円の差が出ることも。「うちらしさ」を出したいならオリジナルがおすすめですが、名刺代わりのサイトならテンプレートで十分なケースも多いです。
3. 機能追加・システム連携
お問い合わせフォームは基本料金に含まれることが多いですが、予約システム、会員登録機能、決済機能などを追加すると、1機能あたり5万円〜30万円程度上乗せになります。
4. CMS(更新システム)の導入
WordPressなどのCMSを入れると、自分でブログやお知らせを更新できるようになります。導入費用は5万円〜20万円程度。更新を外注し続けるより、長期的にはコストダウンになることが多いです。
5. 写真・動画撮影
プロのカメラマンを手配すると、3万円〜15万円程度。フリー素材で済ませることもできますが、「この写真、どこかで見たことある」感が出てしまうリスクも。特に飲食店や美容室など、ビジュアルが重要な業種は、撮影費用をケチらない方がいいかもしれません。
6. ライティング(文章作成)
「原稿は御社でご用意ください」と言われて困った経験、ありませんか?ライティングを依頼すると1ページあたり1万円〜5万円程度。自分で書く場合は費用ゼロですが、「何を書けばいいか分からない」という声も多いので、取材・ヒアリング込みで依頼するのも選択肢です。
7. マーケティング設計・SEO対策
「作って終わり」ではなく、「集客できるサイト」にするには、マーケティング設計やSEO対策が必要。これを含めると20万円〜50万円程度上乗せになることが多い。ただし、ここをケチると「作ったけど誰も来ない」という残念な結果になりがちです。
ちょっと小耳に挟んだんですけど、「内訳を見ずに総額だけで決めてしまう人が多い」って制作会社の人が言ってました。でも、内訳を理解しておくと、交渉もしやすくなりますし、「この項目は削れるかも」という判断もできるようになります。
主な費用の内訳
見積書を見たとき、これらの項目がどう配分されているか確認してみてください。「デザイン費」と「コーディング費」が分かれていなかったり、「一式」とまとめられていたりする場合は、詳細を聞いてみることをおすすめします。
また、代理店を通すと、中間マージンとして20〜30%上乗せされることも。直接制作会社やフリーランスに依頼した方が、同じ予算でもできることが増える可能性があります。
美容室のオーナーから聞いた話なんですけど、「最初150万円って言われたのを、やり方変えて80万円に収めた」って。どうやったのか聞いてみたら、いくつかポイントがあったんです。
1. 素材を自社で準備する
写真や文章を自分で用意できれば、それだけで10万円〜20万円程度のコストカットになることも。スマホのカメラ性能も上がっているので、商品写真程度なら自分で撮れるケースも増えています。
2. 複数の業者から見積もりを取る
これ、当たり前のように聞こえますけど、意外とやってない人が多い。最低3社から見積もりを取ることで、相場感が分かりますし、「A社では含まれていた項目がB社では別料金」といった違いも見えてきます。
3. テンプレートやノーコードツールを活用する
「完全オリジナルじゃなきゃダメ」と思い込んでいませんか?テンプレートベースでも、配色やフォントを変えるだけで「うちらしさ」は出せます。2025年現在、Webflow、STUDIO、Wixなどのノーコードツールはかなり進化していて、見た目の自由度も高くなっています。
4. 必要な機能を絞り込む
「あったら便利かも」で機能を追加すると、どんどん費用が膨らみます。まずは最低限の機能でスタートして、必要に応じて追加していく方がリスクも小さい。特に最初のホームページなら、「お問い合わせフォーム」「会社概要」「サービス紹介」の3つがあれば十分なケースも多いです。
5. AI活用ツールを検討する
2025年のトレンドとして、AIを活用したホームページ制作ツールが増えています。文章生成やデザイン提案をAIがサポートしてくれるので、従来より30〜50%程度の工数削減が見込めるケースも。ただし、完全にAI任せにすると「どこかで見たようなサイト」になりがちなので、人の手による調整は必要です。
ここ、めちゃくちゃ大事なんですけど、見落としがちなのが「作った後」の費用です。
【毎月・毎年かかる費用】
保守・管理費用は、何を含むかによって大きく変わります。「セキュリティアップデート」「軽微な修正対応」「定期バックアップ」などが含まれていることが多いですが、契約前に確認しておきましょう。
「保守契約なしでOK」と言われても、WordPressなどのCMSを使っている場合は、セキュリティアップデートを放置するとハッキングのリスクが高まります。自分で対応できないなら、月額数千円の保守契約は「保険」として考えた方がいいかもしれません。
小売業の方から聞いた話で、「何も決めずに相談に行ったら、何を聞かれても答えられなくて、結局見積もりすら出してもらえなかった」って。準備しておくべきことを整理しておきます。
【事前に決めておきたい4つのこと】
1つ目は、ホームページの目的。「問い合わせを増やしたい」「採用応募を増やしたい」「会社の信頼性を上げたい」など、何のために作るのかを明確に。ここが曖昧だと、制作会社も提案しづらいですし、完成後に「思っていたのと違う」となりがちです。
2つ目は、ターゲット。「誰に見てもらいたいのか」を具体的にしておくと、デザインの方向性も決めやすくなります。「30代〜40代の主婦」なのか「中小企業の経営者」なのかで、サイトの雰囲気は全然変わってきます。
3つ目は、必要なページの洗い出し。「トップページ」「会社概要」「サービス紹介」「お問い合わせ」は最低限として、他に何が必要か。ブログは?実績紹介は?採用情報は?リストアップしておくと、見積もりの精度が上がります。
4つ目は、デザインの方向性。「こんなサイトが好き」という参考サイトを2〜3個用意しておくと、イメージの共有がスムーズになります。「かっこいい感じで」「シンプルに」だけだと、人によって解釈が違うので、具体例があると助かります。
ホームページ制作の費用相場は、目的や依頼先によって10万円〜300万円以上まで幅広い。大事なのは「何のために作るか」を明確にして、必要な機能を絞り込むこと。複数社から見積もりを取って比較すれば、適正価格が見えてきます。
ポイント
ちょっと相談してみませんか?
僕も最初、見積もりの見方すら分からなかったんです。
だから「ツナギト」では、費用の話も含めて気軽に話せる場を作りました。
売り込みとかないんで、「相場感だけ知りたい」でも全然OKです。