BLOG

記事詳細
#マーケティング

Webマーケティングとデジタルマーケティングの違いって?中小企業が迷わないための5つの判断軸

December 11, 2025
「Webマーケティングとデジタルマーケティング、結局どっちをやればいいの?」この疑問、めちゃくちゃ多いんです。両者の違いを調べても、専門用語ばかりで余計に混乱する…ってこと、ありますよね。この記事では、難しい言葉を使わずに、5つの判断軸でスッキリ整理します。読み終わる頃には「うちはこっちだな」って、自分で判断できるようになっているはずです。

📑 この記事の内容

そもそも「デジタルマーケティング」って何を指すの?

先日、製造業の社長さんから聞いた話なんですけど、「デジタルマーケティングやりたいって言ったら、業者に100万円の見積もり出された」と。で、内容を見たらホームページのリニューアルだけだったそうです。これ、業界あるあるなんですよね。

デジタルマーケティングって、実はかなり広い意味を持っています。ざっくり言うと「デジタル技術を使ったマーケティング活動全般」のこと。ホームページだけじゃなくて、スマホアプリ、デジタル看板(サイネージ)、メール、SNS、さらにはお店のPOSレジのデータ分析まで含まれます。

特徴的なのは「データを軸に動く」という点。お客さんがどこから来て、何を見て、どこで買ったか。こういう行動データを集めて、次の施策に活かしていく。だから「データドリブン」なんて言葉がよく使われます。難しく聞こえるかもしれないですけど、要は「勘じゃなくて数字で判断しましょう」ってことです。

もう一つの特徴が「オムニチャネル」。これも横文字でややこしいですけど、「ネットでもリアル店舗でも、お客さんとの接点を全部つなげて考える」という発想です。例えば、ネットで商品を見て、店舗で実物を確認して、またネットで買う。こういう行動って今は当たり前ですよね。この全体を設計するのがデジタルマーケティングの領域です。

じゃあ「Webマーケティング」は何が違う?

Webマーケティングは、名前の通り「Web」に特化した領域です。ホームページ、ブログ、Web広告、SEO、SNS運用…このあたりが守備範囲。デジタルマーケティングの「一部分」という位置づけになります。

ここ、めっちゃ大事なんですけど、WebマーケティングはデジタルマーケティングのWebに関する部分を切り取ったもの。「Webマーケティング ⊂ デジタルマーケティング」という包含関係にあるんです。だから「どっちをやるか」じゃなくて、「どこまでやるか」という話なんですよね。

中小企業の場合、正直なところWebマーケティングから始める方が現実的です。なぜかというと、デジタルサイネージとかアプリ開発とか、そこまで手を広げる予算も人手もないことが多いから。まずはホームページとSNSをちゃんとやる。これで十分スタートラインに立てます。

「うちは小さいから、デジタルマーケティングなんてまだ早い」って声、ほんまによく聞くんです。でも15年間いろんな業界見てきて気づいたのは、「まだ早い」と思った時が、実はちょうどいいタイミングだってこと。数年後に「あの時やっておけば」って言う人を何人も見てきました。

5つの観点で見る「本当の違い」とは?

業者に聞いても「うちはデジタルマーケティングが得意です」としか言わない。比較記事を読んでも抽象的すぎて判断できない。そんな声をよく聞きます。ここでは、実務で使える5つの判断軸を整理します。

① 目的の違い:何を達成したいか

Webマーケティングは基本的に「Webサイトへの集客と、そこでの成果」を目指します。アクセス数を増やす、問い合わせを獲得する、ネットで商品を売る。ゴールがWeb上で完結することが多いんです。

一方、デジタルマーケティングはもっと広く「顧客との関係構築全体」を見ます。ネットで認知して、店舗で体験して、アプリでリピートしてもらう。こういう流れ全体を設計する。目的が「点」か「線」かの違いですね。

② チャネルの違い:どこでお客さんと接点を持つか

Webマーケティングの主戦場は、検索エンジン、Webサイト、Web広告、SNS。画面の中で完結します。デジタルマーケティングはこれに加えて、メール、アプリ、デジタルサイネージ、さらにはIoTデバイスまで。お客さんとの接点を「画面の外」まで広げていきます。

例えば飲食店なら、Webマーケティングは「食べログで上位表示する」「Instagramで映える写真を投稿する」といった施策。デジタルマーケティングになると、来店したお客さんのデータを分析して、誕生月にクーポンメールを送る、といった施策も含まれてきます。

③ カスタマージャーニーのどこを担当するか

お客さんが商品を知ってから買うまでの流れを「カスタマージャーニー」と呼びます。認知→興味→検討→購入→リピート、という流れですね。

Webマーケティングは主に「認知〜検討」の前半戦を担当することが多い。検索で見つけてもらって、サイトで情報を提供して、問い合わせにつなげる。デジタルマーケティングはこの前半戦に加えて、購入後のフォローやリピート促進まで視野に入れます。CRMやMA(マーケティングオートメーション)といった仕組みを使って、購入後の関係性を維持していくんです。

④ 業務の種類:何をする人が必要か

Webマーケティングで必要なスキルは、SEO、Web広告運用、アクセス解析、コンテンツ制作あたり。比較的、専門特化した業務が多いです。

デジタルマーケティングになると、これに加えてデータ分析の深い知見、複数チャネルを横断したマネジメント、システム連携の理解なども求められます。統計的な考え方や、部署を跨いだ調整力も必要になってくる。だから「デジタルマーケティング担当者」って、実はかなりハードルが高いんです。

⑤ 事業へのインパクト:どこまで変えられるか

Webマーケティングは基本的に「集客の改善」という範囲。もちろんこれだけでも売上は伸びます。

デジタルマーケティングは、うまくいくと「ビジネスモデル自体の変革」まで到達することがあります。データを活用した新サービスの開発とか、顧客体験の根本的な見直しとか。ただし、ここまで行くには相当なリソースと時間が必要です。中小企業がいきなりここを目指すのは、正直おすすめしません。

具体的な手法、どう使い分ける?

「理屈はわかったけど、実際どうすればいいの?」って思いますよね。ここでは、よく使われる手法を整理します。完璧に覚える必要はないですけど、業者と話すときに「あ、それはWebの範囲ね」とか判断できると、ぼったくられにくくなります。

【Webマーケティングの代表的な手法】

  • SEO(検索エンジン最適化):Googleで上位表示を狙う施策。中小企業が最初に取り組むべき王道
  • Web広告:Google広告やSNS広告。予算を使って露出を増やす
  • SNS運用:Instagram、X、FacebookなどでファンをつくるKi
  • コンテンツマーケティング:ブログやオウンドメディアで有益な情報を発信
  • Webサイト改善:サイトの使いやすさを上げて、問い合わせ率を向上させる

これらは基本的に「Web上で完結する」施策です。中小企業は、まずここをしっかり固めることをおすすめします。

【デジタルマーケティングで追加される手法】

  • MA(マーケティングオートメーション):見込み客の行動に応じて自動でメール配信などを行う
  • CRM:顧客情報を一元管理して、長期的な関係構築に活用
  • アプリマーケティング:自社アプリでの顧客接点づくり
  • デジタルサイネージ:店舗や街頭のデジタル看板での訴求
  • 動画マーケティング:YouTubeなどでの動画活用(これはWeb寄りの施策でもある)

こっちは導入コストも運用の手間も上がります。「全部やらなきゃ」と思う必要はないです。自社のステージに合わせて、段階的に広げていけばOK。

消費者の行動変化、知っておくべきこと

ちょっと小耳に挟んだんですけど、最近のマーケティング業界では「AIDMA(アイドマ)はもう古い」って言われてるそうです。

AIDMAって、Attention(注意)→ Interest(興味)→ Desire(欲求)→ Memory(記憶)→ Action(行動)という、昔ながらの購買モデル。テレビCMで見て、欲しくなって、お店に買いに行く。そんな流れを想定していました。

今はAISAS(アイサス)という考え方が主流です。Attention(注意)→ Interest(興味)→ Search(検索)→ Action(行動)→ Share(共有)。特に「Search」と「Share」が入っているのがポイント。気になったらまず検索する。買ったらSNSでシェアする。この行動パターン、御社のお客さんにも心当たりありませんか?

だからこそ、検索で見つけてもらうSEOや、シェアされやすいコンテンツ作りが大事になってきているんです。「うちのお客さんは高齢者だからネット関係ない」という声もありますけど、60代以上のスマホ普及率は年々上がっています。「関係ない」と思っていると、気づいたときには競合に持っていかれている…なんてことも。

中小企業が身につけるべきスキルって?

「結局、何を勉強すればいいの?」これも聞かれることが多いです。全部を完璧にする必要はないですけど、経営者として押さえておきたいポイントを整理します。

まず「分析力」。といっても難しい統計学じゃなくて、「数字を見て判断する習慣」のこと。ホームページに月間何人来ているか、どのページがよく見られているか。こういう基本的な数字を定期的にチェックするだけで、やるべきことが見えてきます。

次に「データで話す力」。これ、社内でも社外でも大事です。「なんとなく効果があった気がする」じゃなくて、「先月と比べてアクセスが20%増えた」と言える。数字で話せないと、業者に言われるがまま無駄な投資をしてしまうリスクがあります。

そして「全体を見る視点」。SEOだけ、広告だけ、じゃなくて「お客さんがうちに来るまでの流れ全体」を意識する。ここができると、どこに投資すべきかの優先順位がつけられるようになります。

僕も最初は全然分からなかったです。SEOもWeb制作も自動化も、すべて独学でした。失敗しながら、試行錯誤しながら身につけてきた。だから「分からない人の気持ち」は分かるつもりです。完璧じゃなくてOK。少しずつで大丈夫です。

この記事のまとめ

WebマーケティングはWeb上の施策に特化、デジタルマーケティングはそれを含むより広い領域。中小企業はまずWebマーケティングをしっかり固めることから始めるのが現実的です。

ポイント

  • デジタルマーケティングは「データを軸にした全体設計」、Webマーケティングはその「Web部分」
  • 目的・チャネル・カスタマージャーニー・業務・事業インパクトの5軸で違いを理解
  • 中小企業は、まずSEO・Web広告・SNSの基本を押さえることから

ちょっと相談してみませんか?

僕も最初、SEOとかWeb集客とか全然分からなかったんです。
だから「ツナギト」では、気軽に話せる場を作りました。
売り込みとかないんで、小さな疑問でも全然OKです。

無料で相談してみる

❓ よくある質問(FAQ)

Q1.Webマーケティングとデジタルマーケティングの一番の違いは?
A.範囲の広さが一番の違いです。WebマーケティングはWebサイト・SNS・Web広告などWeb上の施策に特化。デジタルマーケティングはそれに加え、アプリ、メール、デジタルサイネージ、データ分析基盤なども含む広い領域をカバーします。
Q2.中小企業はどちらから始めるべき?
A.Webマーケティングから始めることをおすすめします。ホームページのSEO対策、SNS運用など、比較的低コストで始められる施策から着手し、成果が出てきたら徐々にデジタルマーケティングの領域に広げていくのが現実的です。
Q3.デジタルマーケティングに必要なスキルは?
A.データ分析力、数字でコミュニケーションする力、全体を俯瞰する視点が重要です。難しい統計学は不要ですが、アクセス数や問い合わせ数などの基本的な数字を定期的にチェックし、判断に活かす習慣が求められます。
ブログ一覧へ戻る
ホーム
  ・   企業情報